Concept
2023年はNFTの流通量が劇的に減退し、暴落した年として記憶に刻まれることとなりました。 多くのマーケットプレイスやプロジェクトが閉鎖に追い込まれ、アーティストやコレクターの多くも次第にその姿を消すこととなりました。その一方で、そのような状況の中でも堅実に新たな展開を模索し、推進し続けているプロジェクトやアーティスト、コレクター、キュレーターがいることも確かであり、シーンの積極的な再構築が進められています。
Proof of XではこれまでNFTとブロックチェーンのメディウムにフォーカスする展示を行なってきましたが、 今回の展示では2021年のNFTブームを牽引してきた「PFP(プロフィールピクチャ)」というスタイルのNFTを取り上げ、デジタルアイデンティティ、インターネットカルチャー、金融化現象、ミームカルチャー、キャラクター表現、コミュニティやDAOなど、その可能性から問題点まで、このカルチャーがもたらすその意味を探求します。
ボリス ・グロイスが物理的な身体に加えて、データの集合としての自己を形成する「象徴的身体」のケアが重要となっていることを指摘したように、今日においてデジタルアイデンティティの可能性を実践的・実験的に模索するPFPの構造やカルチャー、あるいはそのブームが示した兆候について、DECODEを行うことは重要性を増していると言えます。
また、等派性を巡る様々なレベルでの争いが日常化した今日において、それらを越境する匿名的な関係性(リゾーム)を切り結び、組織化の手段となり得るNFT及びPFPには、まだ見ぬ展開の可能性が潜んでおり、議論を重ねることが必要でしょう。
本展示ではNFTの規格であるERC-721が登場する以前、2017年にPFPのスタイルを生み出し、その後のPFPブームのオリジンとなった《CryptoPunks》を展示する他、そのコンテクストを含み持つ派生作品や、現在もSNSを賑わし支持を集めるファッション性や次世代のキャラクター要素を持ったPFPプロジェクト作品。また、PFPの技術的な拡張の実験や批評を行う作品など、PFPに対する様々な視座をもたらす作品を展示します。
NFTブームが去りその幻滅が語られる今日において、その在り方の反省や分析、次なる堅実な展開可能性について、渋谷PARCOというこれまで(キャラクター)カルチャーの舞台を担ってきた場所で、その深化を行います。
場所 : GALLERY X BY PARCO
主催 : Proof of X 実行委員会
特別協力 : 株式会社ゆめみ
協力 : Bright Moments, CryptoPunks, FRUiTS, 株式会社アイ・オー・データ機器, Remilia Collective, 株式会社サンエムカラー
メディア協力 : massage magazine
協力イベント : DIG SHIBUYA
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